こんにちはサイブックスです。

昨日から中島公園のお祭りが始まりましたね。
今日は生憎の雨。寒いし。
こんな日は家にこもって本でも読むに限ります。

たまには本屋らしく、読んだ本の話でも書こうと思います。

エレンディラ / ガルシア・マルケス

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ラテンアメリカ文学を代表するコロンビアのノーベル賞作家ガルシア・マルケスの短篇集です。
世界文学ベスト100にも名を連ねる「百年の孤独」と「族長の秋」の間に書かれたそうです。

 

日常と幻想が境界なく溶け合った夢の中のような世界観で、さながらおとぎ話のようです。

同時期にカフカの短篇集も読みましたが、白昼夢っぽさは通じるものがあります。
ただ、どうしても寓意や暗喩を読み取りたくなるカフカと違い
こちらはシンプルにシュールで美しいファンタジーとして楽しめました。

ガルシア・マルケスは祖母から聞かされた民話に影響を受けたようです。

 

エレンディラに収められているのは短篇6作と少し長めの短篇1作ですが、
最後の「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」の
クライマックスではそれまでの短篇6作に登場したモチーフが次々に現れてくるなどカタルシス感もあり。

 

この幻想的な世界観がどこからくるのか、訳者解説にヒントがありました。
ラテンアメリカでは西洋での非日常が日常的に起こるそうです。
何だか、あちらの文学にがぜん興味が沸いてきました!

 

 

 

 

それにしても、安いしかさばらないし文庫本は最高です。

短い夏だし外で遊ぶのもいいけど、
暑い日に窓開けて涼しい部屋で読む本も格別です!