ネットフリックスで観た『バークレイ・マラソン 前代未聞の超ウルトラ耐久レース』
素晴らしかったので、その紹介です。

アメリカ南部・テネシー州の深い山林、『フローズン・ヘッド州立自然公園』という場所で
毎年開催されているマラソンがあります。

申込手数料は1ドル60セント
「経済的に困ってる人でも参加できるように」という、主催のヒゲの爺さんの配慮です。

1986年から始まり、現在応募者は毎年全世界から100人ほど。
年齢的にも20代から60代と多彩。

スタート地点で皆テントを張り、レース開始までは参加者や主催者達、
その身内の人々等によるキャンプ状態になります。広大な大自然……
非常にのどかです。参加したいですか?楽しそうですよね?

しかしながら、スタートの合図は午後11時から朝方までの間にヒゲの爺さんの吹くホラ貝

いつ吹くか全く不明なので寝ないで待つしかありません。

ホラ貝が鳴ったら、60時間以内に山の中(山道ではなく『山』)の指定ルートを5周します。
トータル約160キロ

フローズン・ヘッド州立自然公園の指定ルート、と言っても実質ただの大自然ですから、
ただのガケ巨石群の上トゲが太いイバラのヤブすごく深い森
刑務所の下を通る水道トンネルなどヤバいポイントしかありません。
言い忘れましたが、GPSだのスマホだのは所持禁止です。

参加者はほぼ寝ないで走り続けます。徹夜前提の時間制限だからです。
うまくすれば1、2時間は寝られるかも?程度。
最初は和やかなランナー達も、周回のたびヤバい感じになっていき
皆どんどん傷や血にまみれていきます。そもそも1周すら出来ない人がザラ。

「そんなの走りきれるんですか?」

30年の歴史、のべ約1000人の参加者のうち、14人が完走しました。
完走出来る方がおかしいというレベルです
そして、リタイアしようにもスタート地点や車道までは
何とかしてたどり着かないと単なる遭難ですから……。

これが『バークレイ・マラソン』です。
レース自体はいわゆるエクストリームスポーツでハード極まりないんですが、
参加者も主催者も皆やたらに人柄が良いため、
作品全体の雰囲気はのどかで温かいという不思議なドキュメント作品でした。
主催者のヒゲの爺さんの魅力がレースの雰囲気に現れるのでしょう。
何故こんなヤバいレースに参加するのか?人には皆ドラマがあるんですね。

毎年正月はニューイヤー駅伝がありますが、
駅伝もこんな感じでやってくれればいいな~と思います。