宮谷一彦

終戦の年に生まれ、
1970年前後に漫画雑誌“COM”“プレイコミック”等で
カルト的人気を誇った宮谷一彦という漫画家がおります。御年71歳。

この方がCOMで連載していた漫画
『ライク・ア・ローリング・ストーン』全6話が
8月1日、48年越しに単行本化されたのですが

ライク・ア・ローリング・ストーン(Amazon)

なんと「1話と4話が入れ替わって掲載」という事態に。

スゴいのが出版社フリースタイルの対応で、
すでに出版した3千部のうち
在庫分を断裁、購入者に対し改訂版を無料で送るという英断に出ました。
作者である宮谷さん本人が「別にこのままでもいい」と言っていたにもかかわらず、
「編集者のプライドとして放置はできない」と実行したそう。

しかも、出版社『フリースタイル』の当該ページを見て驚き。

・(本体ではなく)カバーだけを送れば改訂版そのものを送ってくれる
・宮谷一彦氏のイラストポストカードもついてくる
・交換に期限は無い

完全に赤字となるはずですが、
これは大手出版社でも絶対ありえない対応です。


男気、気骨、仁義……という、近年日本ではめっきり聞かなくなった
言葉が次々と頭に浮かびます。本を売るとはどういうことか、考えさせてくれますね。

話は変わりますが……
先日超長期連載『浮浪雲』の終了が発表された
マンガ家・ジョージ秋山氏にも
かつて同じようなことがありました。

ジョージ秋山氏のレアな作品をまとめた
青林工藝舎刊・捨てがたき選集というシリーズがあったのですが、
この7巻『ばらの坂道・上巻』に編集のミスによるページの抜けと
解説資料ミスが見つかり、これも交換という形になったのです。

http://web.archive.org/web/20120630145902/http://www.seirinkogeisha.com/news/20120223-Barasaka.html

ただし、こちらの場合ジョージ秋山氏が激怒したらしく
以降の続刊が不能に。本当にいいシリーズだったんですが……。

本を作るというのは大変ですね。

ちなみに、宮谷一彦氏はweb上で
今も作品を発表していますので是非ご覧ください。

宮谷一彦公式サイト「宮谷一彦のマンガを読んだことがありますか」

御年71歳。見てビックリです。強い!描線が!