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2016.03.25

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ドキュメント映画「運命を分けたザイル」を見ました

『運命を分けたザイル』(2003)

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原作:ジョー・シンプソン『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』(岩波現代文庫)
2004年英国アカデミー賞最優秀英国映画賞受賞
【スタッフ】
監督:ケヴィン・マクドナルド
撮影:マイク・エリー
【出演】
ブレンダン・マッキー、ニコラス・アーロン、オリー・ライアル、ジョー・シンプソン

1985年、英国人クライマー、ジョー・シンプソンサイモン・イェーツ
標高6600m、アンデスのシウラ・グランデ峰西壁初登頂に挑戦。
登頂には成功するも、下山中強烈な悪天候に見舞われ
ジョーが脚を骨折したうえ転落、ほぼ垂直の氷壁に宙吊りになってしまう。
お互いの身体はザイルで結ばれており、
視界ゼロの圧倒的な吹雪と寒さの中、
片足を負傷したジョーはもはや自力で登ることが出来ない。
ジョーを支えるサイモンも体力の限界を迎える。

このままではどちらも死んでしまう!

サイモンはジョーのザイルを切断する。そして……

結論から言うと、2人とも生還します。
元々有名な事件のドキュメント映画ですし、
この事件について話す実際の2人の映像が最初から出てくるので
2人とも死なないことは明示されているわけです。

「じゃあどうやって生還したのか?」が主題なんですが、
これがもう凄まじいとしか言いようも無く
『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスや
『ターミネーター2』のシュワルツェネッガーが
なかなか死なないと言ってもあれはフィクションですからね。

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視界ゼロの雪原から洞窟を抜け、荒野の先に至るまでの道中、

ジョーの他には人間どころか動物も出てきませんが幻覚や幻聴は出てきます。
もはや地獄巡りです。

ジョーは食物も燃料もなく、片足折った状態でひとり、
前人未到の極寒地獄シウラ・グランデから生還するのです。

「人は脚を折っても歩ける」
「歩けなくなってもほふく前進で意外に進める」
「どんなに辛いこともまずは20分やってみよう」
など、この映画からはたくさんの大切なことを学べますが

何より「諦めたら負け」
この精神性が強く胸を打ちます。

「20分やってみよう」というのも、
デュークズウォークカーヴィーダンス
イージードゥダンササイズやるのとはワケが違います。

「もう食べ物どころかマトモな水すら飲んでないし
 立ち上がることも出来ないけど、
 這いずって20分であの場所まで行ってみよう。行けたらまた次」とか
そういうレベルのことをえんえん繰り返すわけです。

20分縛りというルールもそうですが、
ジョーは限界状況における死への原始的恐怖に対して
ギリギリまで理性を捨てず、理性で立ち向かいます。
人間の気高さを見た思いです。

本人のインタビュー映像を見る限り、
普通の気さくな兄ちゃんという感じで
死地からの生還者には見えません。

我々や皆様の周りにいるようなパッと見普通の人も、
実はとんでもなく凄いことを
成し遂げているのかもしれませんね。
それは外からは決してわからないことです。

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このように、外からはわからないスゴい人達の
ドキュメント本など当サイブックスでも色々扱っております。
新しい生活、新しい生き様の参考にしてくださいね!

『運命を分けたザイル』

ジョー・シンプソン『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』(岩波現代文庫)

沢木耕太郎『凍』(新潮文庫)

 

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