2017.02.19
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カルト出版社 国書刊行会 の 装丁 が美しい
こんにちはサイブックスです。
国書刊行会という出版社をご存知でしょうか?
幻想文学やハードコアなオカルト本を多く出版するその筋では有名な会社。
ファンタジーではない本気の西洋魔術関連書に関しては国内随一の出版社です。
そんな知る人ぞ知るカルト出版社、国書刊行会ですが
実は創業当時は印刷屋さんだったそう。
出版社から装丁と印刷を受注しているうちに蓄積されたノウハウを活かして
出版業を始めてしまったという異色の経歴!
元が印刷会社だけに、出版する本の装丁が素晴らしいんです!
函入りの本ですが、あえて函にまでカバーをつけるこだわり。
マットな質感のカバーにオレンジの1色刷りがクールです。
。
イラストや写真をメインに持ってくるのではなく文字組みで魅せるデザイン。
こってり目の明朝体フォントとゴシック体の綺麗な調和に痺れます!
背表紙で写真を繋げる遊び心。
アイディア自体はよくあるものですが、
セリーヌの神経質そうな眼元がインパクト大です。
さらには小口にまで塗装が!
マットな黒基調の装丁に統一感をもたせています。
この辺りは元印刷屋だからこそできるこだわりではないでしょうか。
僕が一番感嘆したのがこの部分。
お分かりいただけるでしょうか?
「ジャック・モンルドン」の「ャッ」の部分だけ
フォントのウェイト(太さ)が細くなっています!
しかも若干位置を左によせている?
些細なことですが全体として眺めたときに
この部分に微妙な違和感があって、
ありふれた装丁と一味違ったひねりになっています。
痺れる~!
装丁だけでも買いたくなるような本に出会えるのは
電子書籍にはない楽しみですね。
みなさんのお気に入りの装丁はありますか?