2018.04.16
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ピーター・フリッツ 死後20年、ドイツの骨董屋から見出された不世出の芸術家
ピーター・フリッツ
この素晴らしい完成度のミニチュアハウス387軒を作り上げた、ドイツの方です。
カードケースやマッチ箱、本のページの切り抜きなどを利用しているそう。
彼は芸術家ではありません。
Peter Fritz’s 387 model houses unearthed in a junk shop 20 years after his death
上記サイトによると、このピーター・フリッツという方は
保険関係の職を引退した後、「趣味」としてこれらミニチュアハウスを作り続けていたようです。
それが彼の死後、どこかへ叩き売られて20年。
Oliver Croyという芸術家の方が、ドイツの骨董屋でこれらを見出し、世に公開したとのこと。
世間に公開することを目的とせず、自分のためだけに作り続けた作品が、
作者の死とともに消えると思いきや、他人に見出されて評価される……
今やネットがあるので、作品を自発的に公開するのはとても簡単になりましたが
人に見せる意志がない方の作品となると、なかなかお目にかかれません。
似たような経緯を持つものとして、
『思春期前の両性具有の少年少女たちが
ファンタジー世界の戦争でヒドい目に合いまくる』、
というモチーフの絵物語『非現実の王国で』という作品を
部屋で黙々と描き続け亡くなった
ヘンリー・ダーガーという方がおりますが、
このような、世に出ない傑作が世界にはまだまだ眠っているのだと思うと
ワクワクしてきますね。