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2018.04.26

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レディ・プレイヤー1 「いつか、誰かが好きな何か」への讃歌

レディ・プレイヤー1

監督:スティーヴン・スピルバーグ

あらすじ等は割愛させていただきます。

 

とにかく色んなメディアで話題沸騰しているので

見ていなくてもどういう感じの内容かはご存知の方も多いと思います。

みんなの知ってるキャラや作品がたくさん出てくると。

 

そういうのに興味がないという方も多いと思うんですが、

ただ、これだけは言わせていただきたい。

「80年代に一切興味がなく、ポップカルチャーとかどうでもよかろうと、

かつて一度でもゲームに、映画に、漫画に、

つまり『絵空事』に熱くなったことのある方は全員見てくれ」と。

 

ゲーム世界『オアシス』に展開されるポップカルチャーの坩堝は

単なる80年代ネタいじりではなく、

「いつか、誰かが好きな何か」の集合体であり、本当は80年代とか関係ない話です。

 

例えば、話のキーの一つとして『アタリ』社のゲームが出てきますが、

この『アタリ』の全盛期は70年代から80年代初頭。

キーになる『アタリ』のゲーム『アドベンチャー』は79年製

82年末には、ゲーム会社の粗製乱造から『アタリショック』と言われる

売り上げ不振が始まり、84年に『アタリ』社は事実上終了します。

 

ちなみに85年、ファミコンであの『スーパーマリオ』が発売。

ファミコンの覇権はここから始まります。

 

『アドベンチャー』

 

 

面白そうですか?

恐らく、今の基準で言えば、面白そうと思う方はそう多くないでしょう。

 

しかしこの当時、多くの人がこの、こういうゲームに熱狂していたのです。

『インベーダーゲーム』もそう。

ファミコンの大多数のゲームもそう。

 

万人に愛されるものなど殆ど無く、

誰かが好きなものは誰かにはつまらないかもしれません。

しかし、当時それが好きだったとか、

最近それにハマったとか、そういう気持ちそのものは時代も何も関係ありません。

 

『オアシス』は

そんな「いつか、誰かが好きな何か」その思いや思い出を

堂々と通すことが出来る世界として作られています。

 

事実、作中『オアシス』の創設者は

色々な事情から『好き』を通せなかった人物として描かれ

その無念が話の鍵になっているのです。

ルールに沿わなくていい、クリアしなくてもいい、

ただ、好きなら全力で飛び込めと、この映画は教えてくれます。

 

余談として、シェイクスピア『ハムレット』に

生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」

という名言が出てきます。

この映画の最終決戦、森崎ウィンさん演じるトシロウの決めゼリフは

(ネタバレになるので書けませんが)

このシェイクスピアの問いへのアンサーと言ってもいいほどの衝撃を受けました。

本当に感動しましたよ!

というか、観るまではまさかここまで感動する話だと思いませんでした。

私はで行くのか?あなたはで行くのか?

とりあえず映画館に行きましょう。必見!

 

 

 

 

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