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2016.05.11

ブログ

岡本太郎と丹下健三

こんにちわ、サイブックスです。

先日、買取で入ってきた本で「EXPO’70―写真集 日本万国博 (1970年)」というのがありました。

表紙

表紙

 

万博関係の本は数かぎりなく刊行されていますので、いまでもよく古書店でよく見かけることはあります。

そのなかでも、この写真集は実際に稼動しているパビリオン内部や、入場者でにぎわう熱気が感じられます。

 

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会場の夜の雰囲気などまさにパラレルワールドの美しさを感じられます。

大佛次郎、春山行夫ら作家が文章を寄せているのも読みどころです。

 

kyukeijyo

 

万博といえば「太陽の塔」、その裏にあった大ゲンカをごぞんじでしょうか?

当時建築を担当した丹下健三と岡本太郎、この二人のエピソードをご紹介します。

 

大阪万博のシンボルゾーンの中央は、言わずと知れた名建築家・丹下健三がディレクターを務めていました。

当初、岡本には屋内の展示物を担当する「展示プロデューサー」を依頼。

ところが岡本は屋内展示物でなく、いきなり太陽の塔の原案を持って来たそうです(笑)

 

本来、大阪万博のシンボルタワーは建築家の菊竹清訓さんが制作した「エキスポタワー」。

タワーはふたつもいらなかった。それで激怒したのが建築プロデューサーの丹下健三。

丹下は「これは展示物じゃない。絶対に認めん!」と言い、岡本さんが持ち込んだ塔の模型を叩き壊してしまった。

 

太陽の塔をあきらめてもらうために、丹下は自分の弟子を岡本のもとに行かせて説得しようとしても、

説得に行ったはずの丹下の弟子は、逆に岡本に感化され「太陽の塔は必要です」とか言い出す始末。

 

結局、プロデューサーの堺屋太一が二人の間に入り太陽の塔も作ることになったが、

丹下は太陽の塔の周囲を大屋根で囲い、なるべく目立たなくしようとした。

 

すると今度岡本が「なぜだ!」と激怒して「じゃあ腕っぷしで決めよう!」って岡本が言い出し

博覧会協会の事務所でふたりが取っ組み合いの大喧嘩まではじめた。

 

結果、二人の一流の芸術家が本気でぶつかり合って出来上がったのがこれです。

 

 

toiyounotou

 

45年前のこの写真にそんなエピソードがあると思うと、ちょっと面白いですよね。

サイブックスでは古い写真集なども高価買取させていただきます!

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