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2017.03.04

お知らせ

電子書籍より紙の本が優れているたった一つの理由

電子書籍 華やかなご時世です。

去年の話になりますが、ナオミ・S・バロンという方が
アメリカ、日本、ドイツ、スロバキア等300の大学で
「電子書籍と紙の本、どちらが集中して読めるか」というアンケートを取ったそうです。

結果92%が紙の本を選んだとのこと。
電子書籍にもいいところはたくさんあるのですが……
例えば、

➀部屋を圧迫しない
➁暗いところでも読める
➂防水スマホなら風呂でも読める
➃食事中や満員電車の中でも読みやすい
➄そもそも実体が無いので汚れや折れ、破れなど気にする必要が無い

などなど。改めてリストアップすると
紙の本より気軽だってことですね。

ちゃんと集中して読めば、
電子書籍でも紙の本と変わらないレベルで
内容が頭に入ってくるはずですがそうはいきません。何故か。

その秘密は、紙の本を読むときの『動作』です。

本を持って表紙を開き、目線を動かし、ページをめくる……

これらは、本を読むためだけにある動作です。
『所作』と言ってもいいかもしれません。

読書にまつわる全ての感覚が
この一連の動作によって刷り込まれ、繰り返すほどに深まっていくのです。
野球の練習における『素振り』、拳法における『型』みたいなものでしょう。
繰り返せば繰り返すだけ読書家としての錬度は磨かれていきます。

一方、タッチパネルを指でナデまわしたり叩いたり、
またはマウスカチカチやったりする動きは
ネットやる時でも動画見る時でも変わらないものです。
その動き自体には、何一つエモーションがありません。

私たち人間そのものが、
カラダという実体とともに生きている存在ですから
読書といえど肉体性と切り離されては立ち行かないということでしょうか。

皆さまこれから紙の本を読むときは、
万感の思いを込めてページをめくってみたりしてみてはいかがですか?

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